久々に早く帰ってきました。
トラブル多発、インストール作業、異動と色んなことがあり
非常に疲れました。まぁ来週も同じなんですけれども。
(´・ω・`)GWも1日おきに仕事・・・日曜から月曜気分を3連続も・・・
もうGWなくてもいいです。(ぉぃ

ま、早く帰ってきて疲れが少ないので書いておきます。

何のために書いているかが分かる人が何人いるか分かりませんが。

昔話をします。
1854年、ペリー来航により外国の脅威を感じた日本では
尊王・攘夷活動が活発となりました。
それまでの徳川幕府の鎖国政策により、日本にはろくな武力がなく、
関ヶ原の戦い以降の武器の進化はない、というよりも大名の反乱を
恐れる幕府の方針により禁止されていました。そして、それにより
天草以降大きな戦はありませんでした。つまり、200年前の武器で
かつ戦い方すら忘れた武士が、その時代の圧倒的な火力を持つ諸外国と
対峙させられたのです。さらに言えば、その直前には阿片戦争が
あり、世界の中心を名乗っていた中国が日本と同様ちっぽけな
英国に破れ、中国は非常に屈辱的な条約を結ばされました。
 それを見た日本の恐怖は非常なものであり、いずれは自分も
そのような立場になる、植民地化されると恐れたはずです。

そのため、1868年に明治政府ができ、世界に類を見ない
スピードで近代化して軍事力を増強します。そしてわずか約40年後の
1905年には日本海において大国ロシアとの海戦に勝ち、戦争を
有利な立場で終わらせるほどになります。

しかし、そのためには日本に小国としては過大なほどの軍事力が必要で、
その爆発的な進歩の原動力となったのは明らかに諸外国への
恐れでした。

その後の満州事変等については、恐れを忘れた行動だと思うので
割愛します。

その後、太平洋戦争が起こり、日本は真珠湾を奇襲したということで
後世に大いに信頼を落とすことになります。

開戦予告が遅れた真珠湾奇襲については、陰謀説や偶然説等多々あります。
ただ、何故攻撃を決断したのかについて、教科書レベルできちんと
教育がなされておらず、ただ「日本が真珠湾を奇襲した」と
なっているのです。
 ググれば分かることですが、現実に日本がアメリカとの開戦を決意したのは、
ハルノートが重要な因子となっています。
 事の善悪はともかく、アメリカは欧米の交渉の常として最も自分に
有利な条件を最初に出してきました。そしてそれを見た日本は、もう
開戦しかない、と決意したのです。文化の違いによる誤解があったにせよ、
満州と違い距離が遠くて容易に植民地化出来ず国力も違う
アメリカと開戦する理由は無かったはずです。

では何故開戦したか。これこそがペリー来航時に感じたのと同じ恐怖が
理由だったのではないか。その恐怖が瞬発力を伴ったエネルギーとなって
明治政府を生み、太平洋戦争を生んだのではないか。


ただ、奇襲により国際的に信頼を失ったことは事実です。
ゴローニン事件でも恐怖に駆られた日本人は騙し討ちを行っています。
しかし、それらが例え故意のものであっても、古くから国家間の争いの中で
一種の戦争ルールを作っていった西欧や、交易地点として他国との交流が
盛んで他国との関係の重さを知るシンガポールと、200年もの間引き篭もり
をしてきた世間知らずな上に恐怖で一杯のぽっと出国家では経験値が
違いすぎるのです。
 ろくな抵抗も出来ずに植民地化されたシンガや恐怖を与えてきた西欧が
平常な状態でない国家の行動を笑ったりなじる資格があるのか疑問です。
少なくとも当事者以外は。
 ハルノートの経緯を無視して単に奇襲と言って卑怯呼ばわりすることは、
勝者にとっての都合の良い教育でしかありません。

そして、当のアメリカでさえ、代理戦争である朝鮮戦争やベトナム戦争に
おいて相手国に宣戦布告をしていません。宣戦布告が遅れるのが卑怯ならば
宣戦布告をしないのは卑怯ではなかったのでしょうか。


と、ここまでが歴史の話。


コメント

nophoto
Yamato
2009年4月25日18:00

 アメリカに負けた時点で情報は連合国のものになってしまった。日本を追い詰めた挙句、真珠湾攻撃を事前に知っておきながら、味方を見殺しにして卑怯者呼ばわりをするアメリカ。そして、イメージだけの情報が今では真実として広まっている。アメリカにしろ中国にしろ仕掛けてくる情報戦に負けずに戦いたいものです!

melcom
2009年4月27日19:35

歴史は後世の人間の都合のいいように書かれるものです。
分かりやすく言えば、大阪冬の陣やら、戊辰戦争やらは、「反逆」って扱いです。

その尺度を世界戦争に当てはめれば、アメリカの都合のいいように書かれるのは、
人間が持ち続ける「歴史観」ゆえの仕方なさがあるのでは。

日本がこの先100年、200年単位で見て世界的に強国になりえたら、
当時の戦争に対する見解も違うかもしれません。

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