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2009年9月6日 読書
続き。

元々イスラエル人は、砂漠の縁辺部で生活していました。
彼らにとっての生活で重要なものは草であり、その草を育てるのは雨、雨を
呼んでくる嵐でした。そのため、彼らの唯一神の原型は嵐の神となります。

日本に住んでいる我々には、雨は当然いつか降るものですが、彼らにとっては
そうではなく、雨は幸いとして捉えられました。更に嵐の神であることから、
災いをももたらす恐ろしい神でもありました。
 つまり、神の恵みによって自分達の生活が成り立ち、また神の怒りによって
自分達の生活が無になる、そういう環境にいたため、神を唯一無二のものとして
捉えることになります。日本のようにどの神を信じても信じなくても生きて
いけるのとは環境が違うと。
 こうした環境で、自分自身が神によって創られたと考え始めるのは自然で、
更には世界が神によって創られる思想が発達します。

ただ、これだけでは世界に唯一神教を広めるには不足しています。
その契機となったのは、約3200年前のラクダの家畜化となります。
 氷河期時代からの森林は流通を阻害する空間であり、草原を通って文明の
交流が図られたのですが、高温期を経て砂漠化が進行し、砂漠が海と同様
重要な交易ルートとなってきます。
 そうすると、砂漠の縁辺部はいわば砂漠の港となり、大いに影響力を発揮
することになります。
カナンの土地に侵入後、ラクダの家畜化により、ソロモンの栄光は周囲に
広がっていきました。


(´ω`)疲れたので内容についてはこれで終わり。

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