4月23日の日記

2011年4月23日 日常
思うところを少し。

チェルノブイリの真実、によると、

ソ連の調査要請を受けたIAEAは、91年に汚染地域に住んでいる住民の影響を発表した。
 曰く、「住民には・・・放射線被爆に直接原因があると見られる健康障害はなかった」「ガンや遺伝的影響の自然は背私立が将来上昇するとは考えにくい」「放射線に起因する健康上の悪影響が報告されているが、適切な現地調査でも、このプロジェクトでの調査でも実証されなかった」「甲状腺結節は子供にはほとんど見られなかった」「甲状腺の大きさ、甲状腺結節については、他の諸国の住民についての調査結果と同じだった」「データからは、事故後の白血病または甲状腺ガンの顕著な上昇は実証されなかった」「放射線によって白内障になったという証拠は見つからなかった」「移住や食品の制限は、もっと小規模でよかったといえる。今以上に基準を厳しくするような改定は避けるべきである」「食品の規制は不必要に行われたといえる。移住よりも食品基準の緩和を優先して検討すべきである」
(出典:チェルノブイリ事故の放射能の影響について-IAEAチェルノブイリ・プロジェクト概要:日本原子力文化振興財団)

このような発表になったのには、次のような背景があると考えられる。
・IAEA自体が原子力に関わる団体であるため、原子力を否定するような動きを基本的には避ける。
・元々のガンになる確率自体が小さいため、例えば1%が2%になっても「誤差」と主張。(2倍に危険度が上がったという認識はしない)
・急性放射線障害になった被曝者は調査の頃には亡くなっていたり、放射線による病気になってより良い治療のために別の場所に移動しているため、カウントされない。(被爆地域を囲って逃げられないようにしてる訳ではないので)

ちなみに、チェルノブイリのその後の調査でも他の地域との違いは確認できなかった、となっているが、比較した「他の地域」自体が化学汚染された地域であるため、結論ありきで統計学を使った感がある。奇形児の出生率が大して変わらなかったのは事実のようだが、そもそもあの時にかなり中絶が行われている・・・心当たりがないと中絶などしないような気がするが、そこはカウントされていないのだろう。

・・・・毎年日本だけで何十万もの人がガンになっている。これが2倍になっても全体から見れば誤差だと言うのであれば、今回亡くなられた人の数も誤差で片付けられてしまう。そもそも誤差とはどれくらいで、どれくらい確からしいかも曖昧であるのだが。
(そもそも、免疫系統を直撃するので、どんな病気になるかを限定できないし、被曝量が小さければガンにならないという訳ではない(確率的影響)。確定的影響だけの話でも100mSvで0.5%というところもあれば、それ以上というところもある。つまり、それらの研究がなされて30年程度では、この影響について確たる結論が出ていない)

放射能が体に良いとか、暫定基準値以下であれば汚染された食物を摂取しても直ちには問題がない、とかトンデモ論を唱えて福島の物産購入を奨励する流れが最近きている気がする。だが、本来であれば国がきっちり買い取って流通にのせないようにして補償すべきもので、国民に食べさせて良いものではないと思う。自民党や官邸の食堂で出すとか、、、その程度の見識だったからこそ、あのような事故に結びついたのだな、と最近思う。

http://www14.ocn.ne.jp/~manabe.s/

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