最近仕事が重くてしばらく書く気が無かったのですが、どうも思った以上に早く話が展開してしまったので続きを・・・。

トラブル続きでこちらの胃が先にメルトスルーしそうですが。

原発の大義名分について
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この辺で原発推進者の方々の言っていることをざっくり書くと

・資源問題
・エネルギー供給問題
・コスト
・地球温暖化問題
・地方経済支援
・核技術開発

覚えてるだけでこの位でしょうか。

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資源問題
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 現在の電力比率は、事故前で火力7割、原子力2.5割、水力その他で0.5割くらいです。(ざっくり)

 原発を推す論調としては、何らかの紛争や圧力が掛かった場合、その資源が供給されなくなれば日本が干上がる。だからこそ、原子力という資源を持つべきだ、という内容だと思います。

 火力発電では、石油、石炭、LNG(天然ガス)を主に燃やしており、それらはいずれも日本からは産出されず、外国に頼っています。(正確にはほんの少しは産出されたりしますが)
火力発電での各資源の使用比率は石炭4割、LNG4割、石油1.5割、その他0.5割。

 石油は現在中東でほぼ産出されており、中東で大規模な紛争や圧力があればすぐ供給がなくなります。そして中東は言わずと知れた紛争地域。確かに石油にはあまり頼っていては駄目な気がします。
 では石炭、LNGはどうか。
石炭は意外といたるところから出てくるので、世界を敵に回さない限りは何とかなりそう。LNGはロシア、後は東南アジアあたりが供給のメインだそうです。
 ちなみにウランも色んなところから供給されているので、特定の国から供給を
止められても問題ないのが売り、という話でした。

 これについて、元々石油ショック後に石油依存を減らしていますが、今後火力発電における石油の割合はさらに小さくなっていくと思われます。理由は価格の上昇率がそれ以外の上昇率と比較しても大きいため。このへんはググって正しいかどうかも含めて調べてみて頂くといいかもしれません。

 ウランも供給資源の一つと見るなら、取捨選択の考えが軽くなっていいですが、
今の感じだとどうも代替資源がない必須資源だと考えている節があり、この辺の
話を材料にされるのは納得がいかない。
 石炭もその気になれば日本で掘れたりします。採掘コストが合わないので実行されてませんが、自給可能という点ではウランよりも優れています。更には、現時点での利用可能な石油の埋蔵量が今後数十~200年程度でウランもそれとほぼ同じといわれていますが、石炭は後1000年くらいは利用可能のようです。
 なので、資源問題云々での原発推進は、割と理屈には適っているように見えて適ってません。
 高速増殖炉で増やせば確かに利用年数は増えますが、もんじゅも常陽もどちらも
事故後止まったままです。アメリカは政治的な理由でその選択肢を捨てましたが、
世界で一番進んだ原子力技術を持つフランスでさえ上手く行っていません。
まあ、高速増殖炉は実用化の可否もさることながら、原発(電力会社)と管轄が違うので今回は考慮から外します。


:(;゙゚’ω゚’): 諸事情により続きは又今度書きます。

コメント

KEM
2012年4月16日9:45

自分は廃炉負担と雇用問題の先送り目当てでの原発容認論ですね。

立てる前なら反原発支持なんですが、
福島が立ち直っているとは言いがたい今の段階で廃炉やら関係職員の再雇用の問題まで抱え込んでやっていけるようには思えないと感じています。

lastphobia
2012年4月17日2:09

日本は今金が無いですからね。と言っても、景気対策のときを除けば国債30兆円台がデフォの自民党政権と、景気対策をしていないのに40兆円台がデフォの民主党政権を見ると、きっとどこかにあるんじゃないかと思ってしまいますが。

KEM3の仰ることも分かります。
(´・ω・`)まぁ下手な考えなりに、胃がメルトスルーする前においおいその辺のところも触れていこうかと思ってます。

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